菅沼から日光白根山(途中まで) 2016年12月24日

2016年の山
12 /29 2016
メンバー:H
天気:曇り

日光白根山は湯元からしか登ったことがないので
群馬県側の菅沼からも登ってみたかった。
調べてみるとちょうど26日から丸沼から先の道路が閉鎖になるというので
ラストチャンスで24日に行ってみることにした。



雪道でノロノロ運転となって時間がかかり、菅沼の駐車場に着いたのは9時だった。
しかもトイレに行きたいのにトイレはなく、駐車場には他の人もいるし、
道路も結構な頻度で車が通るし、ヤブや木の陰に行くには雪が深いしで、
する場所に困って右往左往して時間を食ってしまった。



そんなこんなで出発は9時40分とかなり遅め。



止まっている車もそれなりに多くかったし、
遅い出発なのでトレースはばっちりだ。



小雪がちらつく中を登っていく。
シーズン初めの雪山で寒くて着込んで歩き始めたが、
登りになると暑くなってフリースを脱いだ。



2時間ほどで弥陀ヶ池に着く。
雲の動きが激しく、上は風が強そうだ。
ここで休憩をしたときにしっかり身支度しておけば、
時間を無駄にしなかったものを。



凍った池のほとりを進む。
池東側の樹林の中にテントが張ってあった。
クリスマスを山の中で過ごすのだろう。



池から西の鞍部に登ると急に強い風が吹き付け、
フリースを脱いだままだったのを後悔する。
それにまだアイゼンもつけていなかった。
樹林帯を出る前にアイゼンをつけ、フリースや帽子、オーバー手袋を身に着ける。
歩き出してからまた止まってストックとピッケルを変えたりして時間が過ぎていく。



樹林帯を出たところで山頂から下ってきたパーティーとすれ違う。



露岩帯を東にトラバースしていく。



直登に入ると傾斜が強く緊張する。



上に行くほど傾斜はさらに強くなるうえに
雪が氷化していてアイゼンの利きが悪く、滑落の文字が頭に浮かんでくる。



ルートはこのルンゼ状を通って上に出る。
そこはまだ頂上ではなく、まだ先があるはず。



スマホで現在地を確認する。

13時には撤退すると決めていた。
危険を冒して登ってもこのルンゼを越えたところで時間切れとなってしまう。
山頂まで行っても景色も見えそうもない。
時間が遅くなって焦って下るのも怖い。
それならここから下ったほうがよいと意見が一致する。



回れ右して、下り始める。



急斜面が終わって緊張が解ける。



振り返って山頂方面を見る。
雲が流れてまた姿を見せてくれた。

弥陀ヶ池まで下りて、寒さに震えながらカップラーメンをすする。
弥陀ヶ池のテントは増えていた。

後ろ髪引かれつつ下山した。

9:40菅沼登山口―11:40~50弥陀ヶ池―12:50~55ルンゼ手前―13:30~55弥陀ヶ池―15:15菅沼登山口


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岩櫃山 2016年12月2日(金)

2016年の山
12 /12 2016
メンバー:H
天気:快晴

今年の大河ドラマ『真田丸』ゆかりの岩櫃山に行く。
前日に急にHが言い出すので下調べもしていなかった。
岩場があるというので少し心配になるが、まさか星穴岳より難しいこともないだろう。
一応ヘルメットは持っていくことにした。
一周3時間くらいのコースというので遅めに出発したのと
平日だから高速に乗るまでの一般道が渋滞して
平沢登山口に着いたのは10時40分になってしまった。

平沢登山口の駐車場は広くてきれい。
平日なので止まっている車は数台、ガランとしていた。
トイレは少し離れた観光案内所の横にあった。
ただ、今は冬季用の一つしか使えなくなっていた。
観光案内所も平日なのでしまっていた。



この日は平沢登山口~本丸跡~尾根通り~十二様通り~密岩登山口~密岩通り岩櫃山~沢通り~平沢登山口というコースを行く。



登山口の横には登山案内所があったが、
ここも平日のためか無人でパンフレットが並んでいるだけだった。



登山口から落ち葉の道を登って15分で岩櫃城本丸跡。



尾根通りは細かいアップダウンがある。



赤岩通り分岐を過ぎ、旧道分岐で右は赤岩通り、左は十二様通りに分かれる。
どちらも赤岩登山口に出る。
Hはコースタイムは5分しか違わないからと十二様通りに行くことにしたようだ。
十二様通りに入るとせっかく登った分をどんどん下ってしまう。



分岐から赤岩登山口まで15分のはずが、郷原城跡まで15分かかった。
岩櫃山のパンフレットのコースタイムはずいぶんときびしい。



潜龍院跡から岩櫃山の岩峰を見上げる。
潜龍院とは真田昌幸が武田勝頼を迎え入れるために3日で建てた御殿、
しかし勝頼はこの地に来ることなく、自刃してしまったとか。



赤岩登山口から古谷T字路辺りは民家がある。
少しまごついたが、標識などがしっかりあって無事に密岩登山口へ。



密岩通りは岩櫃山の中で1番危険なコース。
すぐにクサリが出てくる。
しかも「危険防止のためくさりを使って登ってください」と書いてある。
よほどキチンと整備しておかないとこうまで断言できないよね。



『天狗の架け橋』ここにはクサリがない。
この部分には迂回路があるのでクサリなどつけていないのだろうか。

戸隠山の『蟻の戸渡り』の短いバージョン。
むかし『蟻の戸渡』を通ったときはそれほど怖いとも思わなかったけれど、
Hがへっぴり腰で渡るのを見ていたらメチャクチャ怖くなり、
あっさり迂回路に行ってしまった。



わたり終わったHが撮った上からの『天狗の架け橋』
本当に狭い部分は2~3mだ。



すぐ上のクサリ場も見たときは「えーっ!!」と思ったけれど、
登ってみると傾斜も緩いし、足場もあって難しくはない。



岩櫃山の頂上。



岩穴をくぐる。



山頂南側の岩壁下をトラバースする。
山頂の東側のコルから北側の岩壁に回り込むとクサリが下がっている。



最後はそのクサリを使って岩壁を登る。
ここもドキッとする高さだが、登り自体は難しくはない。



岩櫃山の頂上。
山名標識の向こう西側に浅間山が見えた。



北側は谷川岳方面。
まだ雪が少ない。



南には妙義山。

山頂は狭いけれど、人も少なかったのでここでお昼にした。
登りより下りの方が難しいので慎重にクサリをつたって岩壁を下る。



隣の北峰から山頂を見る。
山頂直下の岩壁がよくわかる。



下りはあっという間で20分ほどで『天狗の蹴上げ岩』。



『櫃の口』から沢通りへ。



沢通りは行きの尾根通りと並行している。
写真のギザギザが尾根通りなのだろうか。
『櫃の口』から25分ほどで平沢駐車場に戻った。

11:00平沢駐車場―11:20~25本丸跡―12:00旧道分岐―12:15~25郷原城跡―12:40古谷T字路―12:50密岩登山口―13:40~14:00岩櫃山頂上―14:50平沢駐車場

道志山塊今倉山~二十六夜山 2016年11月26日(土)

2016年の山
12 /05 2016
単独
天気:晴れ

24日、東京に雪が降った。
11月の雪は54年ぶり、積雪が観測されたのは初めてらしい。
当然周辺の低山も雪山になったわけで、週末はスノーハイキングに出かける。
まだスタッドレスに変えてないので電車で行ける山を考えて
道志の今倉山から二十六夜山に決める。
ところがHは所用で行けなくなってしまい、久しぶりに単独行となってしまった。
以前は時々ハイキングくらいは一人で出かけていたのだが、
ここ2~3年は行ってないような気がする。
今年1月スノーハイクで滑落しているので余計ドキドキしながらの山行だった。



富士急都留駅からバスで道坂隧道へ。
バスには14~5人の登山者が乗っていた。
この日は今倉山より御正体山に向かう人の方が多かったようで
山では数人としか会わなかった。

トンネル左に今倉山登山道入口の標識があり、そこから登り始める。



20分ほどで尾根に出て右は御正体山、今倉山は左へ向かう。



葉が落ちてすっきりした小尾根にトレースが続いている。
直前を歩いていた人がみな御正体山に行ってしまったので
少し不安になったが、今日のトレースがあってほっとする。



ひと汗かいて今倉山に着く。
ここまででもこの山頂でも富士山は見えはするのだが、
木がジャマして写真にならない。

ここでスパッツをつける。
スパッツを持ってきてよかった。
サングラスを忘れたのは失敗だった。



今倉山から20分くらい行ったところでようやく富士山がすっきり見えた。



しかし北側は雲がわき始めて山並みがよく見えなかった。
あとで話した登山者はここを少し前に通過て
南アルプスや八ヶ岳、北アルプスの一部まで見えたとか。



今倉山から意外にアップダウンが多く、松山(赤岩)まで45分くらいかかった。



ここでもすっきりと見えた富士山だったが、
わずかの間に雲が下りて見えなくなったしまった。



松山からの下りは急で何回かしりもちをついた。

しばらく行ったところでザックのウエストポケットに
いれていた地図がなくなっていることに気付く。
少し戻って探すが見つからない。
たぶん松山直下でしりもちをついたときだろう。
そこまで戻る元気はないし、古い地図だったのであきらめる。
幸い最近買ったスマホにジオグラフィカというアプリを入れており、
今回初めてログをとっていた。
まだ使い方もよくわかっていないが、
地図を見ることができてさらに現在地も確認できるので助かった。



さらに下ると林道に出てしまう。
古い地図には林道はなかったはずなので不安になり、スマホで確認。
間違っていないようだ。
林道を横切って登山道が続いている。



林道からさらに20分ほど登って二十六夜山に着く。
ご夫婦らしき2人が休んでいらした。
その後単独の方、男女2人の方とポツリポツリと登山者があった。



二十六夜山からのルートは引ノ田へと上戸沢へと二つある。
バス便が少ないので駅に近い引ノ田へ下るつもりだった。
しかしそちらはトレースがなかったので上戸沢に下ることにする。



30分ほど下ると雪が少なくなり、名残りの紅葉が見えるようになる。



仙人水はよく見ると岩の割れ目から水が流れ出ている。



沢沿いに歩くようになる。
このあたりは杉の枝から雪解け水が雨のように降り注いだ。
時にはどさっと固まって落ちてくることも。
途中で雨具を出して着る。

林道に出たところで現在地を確認。
『芭蕉月待ちの湯』という温泉の方が近いバス停だったが、
場合によっては駅まで歩くつもりで駅に近いほうの上戸沢のバス停に向かう。



上戸沢のバス停に到着。
案の定、次のバスまで1時間ある。
駅まで歩くのも1時間くらい、行けないことはないが…
急いで帰る必要もないのでバスを待つことにする。
バス停は野ざらしなので寒かったが、
文庫本を持っていたので待つのは苦にならなかった。

8:45道坂トンネル―9:05御正体山との分岐―10:05~25今倉山―11:10~20松山―12:35~13:15二十六夜山―14:00仙人水―14:55上戸沢バス停

妙義星穴新道から星穴岳・むすび穴 その3 2016年11月5、6日

2016年の山
11 /21 2016
11月6日(日) 天気:快晴



岩屋の朝。

明るくなってこんな急傾斜のところで寝ていたのかとあらためてびっくり。
軽量化のためペラペラのシュラフだったが、
ツェルトをかぶって寝たらガマンできないほどの寒さではなかった。
東向きなので朝は日が当たって暖かい。



岩屋周辺の紅葉。
こちらの登山道は西岳、中之岳に通じており、
計画ではこちらに向かうはずだった。



しかし前日星穴に行けなかったので来た道を戻る。
昨夜は平気で歩いてきたけれど、明るいところで見ると道とも見えない。

Yyさんの体調が今一つだったのでゆっくり目に出発。
実は中乃岳神社からむすび岩へ行ける道があり、
射抜き穴むすび穴を見学した後この道を通って中之岳神社から
中間道、女坂を下山することになった。
その方が安全だし時間もかからないので遅い出発でも大丈夫なのだ。
この道は以前はなかったもので今は破線とはいえエアリマップにものっており、
ロープなしでもむすび岩までは行くことができる。
ただし星穴岳の山頂には通じていない。



急な登りのあと固定ロープのあるトラバース。
ここも見えると怖い。



前日ロープを出してもらったところはこの日もロープを使ったが、
登りになるのでそれほど難しくはなかった。
ただしここは一歩間違えれば真っ逆さまに落ちてしまう場所。
そして後でわかったことだが、ここが射抜き穴に下りる南側の支点であった。



前日苦労して登った一枚岩を懸垂下降する。
下りたところが射抜き岩北側の下降点だ。

ロープをセットしてYaさんが下り始めるが、
木が多くて下が見通せず下りて行く方向に迷ってしまう。
そこで時間をとられている間に東のコルを星穴岳に登るパーティーが2つ通過した。
挨拶して言葉を交わすと彼らは山頂から星穴に懸垂下降すると言っていた。
わたし達は山頂では支点に気付かなかったけれど、標識より先にあるのかもしれない。
同じようにすることも考えではなかったが、
下調べもせずに他パーティーのあとをついていくのは危険なのでやめておく。

Yaさんは何回か登ったり下りたりして考えていた。
結局ここから降りるのはあきらめて、
前日最初に主稜線に出た場所星穴のコルからむすび岩に下りることに決める。



星穴のコルからの懸垂下降。
50mロープ2本を使う。

ここで準備から下降する間に下にいる男性と
山頂にいる女性とがやり取りする声が聞こえていた。
さっきコルを通過した人達らしい。



ようやくむすび穴に到着。



大きな窓の向こう見えるのは女坂?

穴のある広場には男性(Aさんとする)がいた。
やはり先ほど言葉を交わした方で千葉の山岳会のメンバーとのこと。
山頂から懸垂下降したのだが、
ロープの長さが足りずに落ちて右足を痛めたらしい。
それで山頂にいたメンバーに下りるなと怒鳴っていたのだが、
どうやらそれがうまく伝わらず、女性が下降し始めてしまったらしい。
かなり激しい言葉で怒鳴って何とか女性は下降をやめたようだ。
ねん挫したようだというのでYyさんがシップを渡し、
靴を脱いでみるとかなりの大けが(骨折したらしい)で出血している。
それまでは何とか自力下山すると言っていたのだが、
ご自分で救助要請の電話をしていた。

そんな時に下から2名の登山者がやってきた。
見るからに「できる!」クライマーという感じの男性達だ。
あとで名前をうかがったところSさんとNさん。
彼らは中之岳からバリルートを通って主稜線の支点から射抜き穴の南側に下り、
さらに懸垂下降したあと歩いてこちらにやって来たそうだ。
これが今の星穴ツアーの王道コースらしい。

最初は知らんふりしていたけれど、やはり遭難者を放っておけないので
彼らは救助に手を貸すことにしたようだ。
今まで何度も遭難現場に遭遇したことがあるらしい。
まず途中まで下りてしまった女性がどうしたか確認するため岩場を登っていった。
声が通るところまで行って女性は山頂に戻ったことを確認できた。
Aさんがリーダーで山頂に残っているメンバーは頼りないようなので
携帯電話で短いロープでここに下りてくる方法などを教えてあげていた。

わたし達も気にはなるが、彼らのほうが頼りになるし、
救助が来ることもわかっていたので下山することにした。



SさんNさんが来た方へ下山。



固定ロープを使って下りるところもあるが、主稜線のような怖さはない。



中之岳神社へ行くにはこのルンゼを下る。

この時はまだ射抜き穴へ行く気だった。
Sさん達は射抜き穴から来たので逆にたどれば行けると思ったのだが、
40mはある岩壁を登っていかなければ到達できないと分かった。
そうこうするうちにNさんが来て
「千葉のメンバーが懸垂下降で降りてくるので見ててあげてください」
と言って戻っていった。



そこで待っている間にヘリコプターがやって来て遭難者をピックアップ。
また千葉のメンバーは山頂から西岳方面に戻ったということも分かった。



わたし達は射抜き穴はあきらめて下山する。
結局、むすび穴周辺で2時間も足止めとなった。

中間道女坂を通って裏妙義まで3時間くらいか、また暗くなってしまうかも・・・
と歩いているとSさんNさん達が追い付いてきた。

わたし達が裏妙義まで帰ると話したら、
車で送って行ってあげましょうという有り難い申し出が!!
遠慮なくお願いして中之岳神社まで一緒に下山となった。



中之岳神社で無事下山できたことにお礼のお参り。



ここまで来るとハイキングの人、普通の観光客取り混ぜてにぎわっていた。
以前表妙義を縦走したときは石門から車道に出たのでここに来るのは初めて。
次に妙義に来るときは中間道ハイキングにとどめておきたい。

その後Sさん達に裏妙義国民宿舎跡まで送っていただき、
予想外に早く帰京することができた。

8:00岩屋―8:45東のコル―10:10星穴(西)のコル―10:30~11:30むすび岩―11:45~12:20射抜き穴から下降してくる地点―13:10中之岳神社

妙義星穴新道から星穴岳・むすび穴 その2 2016年11月5、6日

2016年の山
11 /19 2016


きれいな紅葉にほっとしたのも束の間、急登、木登り・・・



いやなクサリ場を登っていく。



左に見えるのは下山予定の女坂?
その向こうは榛名山かな?



紅葉がきれいなコルから30分ほどでP3の懸垂下降点に着く。

リーダーのYaさんが最初に下りて行くと何やら驚く声が聞こえてきた。
心配して待つがなかなか次が下りてよいという声がかからない。
ますます不安になるが待つしかない。
ようやく声がかかり、2番目にわたしが下りる。
下りてみると時間がかかった理由が分かった。



下り立ったところにはテラスがなく、
岩に付けられた鉄棒に乗ってトラバースしなければならない。
しかも2本の鉄棒の間隔が広くて
わたしのような短足にはヒョイと移ることができない。
バランスを取りながら間に1歩岩に足を置いてようやく移動できた。



テラスからはクサリが斜め上に伸びており、それに従って斜上する。
ハーネスに付けたシュリンゲで自己確保しながらトラバースする。
クサリは錆びて弱っているので体重はあまりかけられない。
ボコボコ出ている岩もはがれないとも限らない。
とにかく慎重かつ素早く通過したい。
クサリにかけられる大ぶりのカラビナを2枚持ってきてよかった。



斜上が終わった後にクサリを伝ってクライムダウンし、コルに着く。
ここには狂い咲きなのかミツバツツジが咲いていた。



コルからは正面の壁を登るという。
木の枝がジャマしてよくわからないが、
難しそうに見えたのでロープを出して一人ずつ登った。
実際登ってみるとそれほど難しくなかった。



壁を越えて左に回り込むと急なルンゼ状の地形になり、
そこを登って最後は左に登って行く。



何重にもシュリンゲがかかった支点があるコルに到着。



向こう側は切れ落ちていて覗くのも怖い。

ここが星穴のコル(星穴岳西側のコル)であり、ここから懸垂下降すると
むすび穴に降り立つことができる場所だった。
その時はそんなこともわからず、早く安定したところに行きたいと思っただけだが。
とにかく主稜線に出たようなのでもう恐ろしいところはないハズとも思った。



越えてきたP3が木の間に見えた。



コル東の岩壁の北側基部を回っていく。
この岩壁の上が星穴岳の山頂だということもこの時は理解していなかった。



表妙義の主稜線が見える。

山頂岩壁の東側にも支点があった。
こちらは射抜き穴に下りる北側の支点だ。
今回はこの支点から射抜き穴に下りてむすび穴に移動して両方を見学、
主稜線に登り返すという計画だった。
しかしこの時すでに14:30だったので、
穴の見学は翌日にして山頂に行くことになる。



写真の1枚岩の上が星穴岳東側のコル。
山頂に行くにもこの日の泊り場に行くにもそのコルに上がらなければならない。
固定ロープがあってそれをつかんで登るようになっているのだが、
この時はそのロープが岩の上に巻き上がってしまっていた。

Yaさんがトライする。
ランニングビレーをとるピンもないので思い切って動けず苦戦。
トライしては下りるを何回か繰り返す。
最後にはザックおろして空身になって登り切ってくれた。

わたしは確保してもらっても登るのが大変でコルに着いた時にはヘトヘト。
「もう山頂には行かなくていい。」と言ってしまう。
コルから山頂に行くにもまた岩を登らねばならないのだもの。
Yaさんのザックを引き上げる際に途中で引っかかってしまい、
Yaさんがクライムダウンして回収するなど時間がかかる。
その間にわたしは少し元気が取り戻せた。
Yyさんが「ロープで確保しますから行きましょう。」
と言ってくれてやはり山頂に向かう。



東のコルから山頂への登り。

クサリがあるとは言え、両側は切れ落ちていて、
まんがいち手を滑らせたら一巻の終わり。

この岩を登りきると灌木のはえた細長い頂上部に着く。
何の標識もないのでここが本当に山頂なのかと疑う。
「山頂なら標識があるはず」とYaさんがいうので西へ進んでいく。



1番西の端っこに『星穴岳』の手書きの標識があった。
そこは三方が切れ落ちている上、灌木が少ないので
立ち上がると下の景色が見えすぎてクラクラした。
灌木にセルフビレーをとってしゃがんで記念撮影する。



山頂から西岳を見る。

この日は西岳へのバリルートを30分ほど行ったところにあるという岩屋に泊まる。
まず東のコルへ懸垂下降する。
西岳への道をたどるとすぐにナイフリッジ状の岩を
トラバース気味に下るところがあった。
ここも足がすくんで動けず、ロープを出してもらい通過する。
1段クライムダウンした後にロープを解いて固定ロープに導かれてまたトラバース。
ここはカラビナの架け替えで自己確保する。
クサリがなくなった後は急な斜面を下る。



もう暗くなってきており、空には月と1番星が輝いている。
灌木の中に入るとさらに見え難くなる。
足元だけを見て下の様子が見えないのはかえって良かったかも。
真っ暗になったらビバークするしかないかと思ったころ岩屋に着いた。



その日は真っ暗で写真が撮れず、この写真は翌朝のもの。
岩屋は面積は4~5人用テントぐらいはあるけれど
高さは30~50㎝くらいで座るとわたしでさえ頭がつかえる感じ。
埃っぽくて快適とはいいがたい。
幸い雨が降る心配はないので、わたしは外で寝ることにした。

岩屋前の広場は傾斜がきつく、その先は急斜面で
転ぶとどこまでも滑っていきそうなところだ。
ロープを張ってカラビナで自己確保しておくことにした。
眠った場所もかなりの傾斜があって、
眠っている間に滑っていきそうなので
横の木にシュリンゲをかけて確保して横になった。

8:00裏妙義国民宿舎跡―8:30星穴新道に入る―9:40P1手前―10:45P2手前―12:20P3懸垂下降点―14:20星穴のコル―16:20星穴岳頂上―17:30岩屋

nincabe

学生時代から趣味の山登りを続けています。出産子育て中のお休みをのぞいても30年以上になります。
若いころのようながむしゃらさはなくなりましたが、今も月2回は山に行きます。

そんな山の記録を中心に綴っていきます。